人間にとって人生で最大の買い物と呼ばれている一つに住宅があり、一般的な給与所得者では何年もかけて支払いを行わなければ完済できない金額であることが多く、働いて収入を得ている場合にはその負担がとても高くなっています。
住居に対して支払う方法では賃貸物件と購入がありますが、どちらがメリットがあるのかというのは個人の状況によっても異なっていて、選ぶ際に多くの人が悩む部分でもあります。
賃貸と購入の最大の違いは自らの所有財産にできるかどうかであり、購入の場合には土地や建物が個人の財産になるので自由に売却することも可能になります。
また、賃貸ではいつまでも家賃を払わなければいけないというデメリットがありますが、購入してしまうと後は維持費だけを用意すればよくなるので、管理がとても楽になるというメリットがあるのですが、そのために必要になる金額は賃貸では比較できないほどに高額になってしまうでしょう。
住宅ローンの種類と金利について
この多額な金額に対しては一括で用意できればいいのですが、ほとんどの場合で分割して少しずつその代金を払っていくという方法が使われていて、この方法が住宅ローンになっています。
住宅ローンは頭金という一定の金額を最初に払い、以後に残りを分割して返済していくというものと、頭金は使わずに全ての金額をローンとして分割するという方法があります。
そして、このローンについては金利によって三種類に大別することができ、住宅の購入者は自分の経済状態や年齢など考慮して最適なものを選択しています。
参考:【2020年版】住宅ローン(固定・変動・フラット35)金利比較「低金利ランキング」
多くの金融機関で住宅ローンは取り扱いを行っていますが、金利については多少の違いはあっても三種類に大別することが可能です。
その種類とは完全固定と変動と固定期間選択型になっていて、ローンを依頼する際に所有者本人が選ぶことになっています。
●完全固定
完全固定とは購入費用を分割する場合に用いられる利息を最後まて同じで計算したものであり、メリットではどのような経済状態になっても常に同じになるので、将来的な計画が立てやすいと言えるでしょう。
金融機関が利用している利子というのは公的機関が使っている公定歩合が大きく関係していて、この公定歩合はその時の情勢によって変動することが多くなっています。
これが低くなってくれれば恩恵がありますが、高くなってしまうと負担額が大きくなってしまうので、支払いが長期的になってしまうローンではとても不利に働くケースがあります。
それが完全固定であればいつまでも同じ金利になっているので、その時の情勢の影響を受けなくなるということです。
●変動
変動とは半年単位で金利の変更を行い、支払いを行っている人の負担を軽減したり将来的な経済状態を予測して支払額を増額するという方法であり、公定歩合の変化に対して密接に連携したものになっています。
この方法のメリットは支払いを行う初期の頃は低い利息が設定されているので負担が少なくなっていて、年齢によって収入が増えて行けば支払額を増大して減少すれば減らすといった手法を行うことができます。
ただし、中心的な役割を行っているのはあくまでも公定歩合であり、これが変動すれは利子も変化してしまうために常に一定の支払い額であることがないため、従来のような終身雇用制で毎年のように昇給があるような賃金体系であれば問題は起きにくくなっていますが、現在のように賃金が据え置かれたり悪い場合には総額で減少してしまうと対応が難しくなりやすいというデメリットもあります。
救済では変動方式でも増額する幅は最大でも1.25倍以内という上限が定められているので、あまりに増額幅が大きくて困窮するような事態は起きにくくなっているでしょう。
●固定期間選択型
固定期間選択型とは変動とにて一定期間に同じ金利を設定し、それを定期的に変えていくという方法ですが、この期間が三年間や五年間といったように長くなっているのが特徴です。
ここに公的機関の財形住宅融資や民間の金融機関が実施しているフラット35や銀行の住宅ローンが該当していて、他の種類よりも支払いできる期間が長く設定できるというメリットがあります。
このローンは金融機関によって他の商品と組み込まれている場合があって様式が微妙に異なっていたり、変動制であったり常に固定で決められていたりと個人の状況に合わせて選択しやすくなっています。
これは多くの選択肢があるとも言えますが、内容が複雑になっているので金融機関に依頼する際にはその内容を理解して間違わないようにすることが大切です。
住宅ローンを組むと一般的に労働している機関の大半を返済に充てなければいけなくなり、人生の中で大きなイベントになるのは間違いありません。
しかし住居というのは多くの人が希望している購入品であり、実際に収入を得るようになると強い関心を持つものです。
しかし少し努力をすれば買えるという商品でもないので、購入を決定した場合には将来的に支払いに苦慮しないようにすることが必要であり、金利については何が自分に適しているのか理解するため、内容をしっかりと把握するようにしてください。
最終更新日 2025年7月8日